お父さんたちも知らないけど、

実はお母さん、決めたことは絶っっ対に

変えたくないちょー頑固者なの!

だから5人のお父さんと

結婚できたんだけどね。

「はいはい、わかったよ。これ俺の家の住所だから、親に渡して?あ、絶対に一人で来るんじゃねぇぞ。危ないからな。」

危ない?

「危ないって、何で?」

大和君は前髪をかきあげて、「はぁ…」と

ため息をついた。

「俺の家、ヤクザ。知らない奴、殴る。」

「…わーお」

面倒くさくなったのかカタコトで説明

されたが、わかりやすくてあたしは好きだ。