桜が舞い、君に出逢う。

「か、かかか、覚悟って…どうせ指詰めとかだろ!?」

男の人は怯えて震えながら喋っている。

「当たり前だろ。組同士の争いならともかく、一般人に手を出した罪の重さ知ってんのか。それに」

途中で言いかけて、あたしたちをチラッと見た。

「コイツらがどこの家のもんか知ってんの?」

「どこの家のもん?普通の家じゃ…」

「違う違う、コイツらはあの結城家の娘。
結城家ってわかる?この町一番の金持ちの家なんだけど。」

大和君は一旦言葉を区切り、

すぐそこのお店を指さした。

「例えばここの店、あそこのビル。ビルも店も人気だったらぜーんぶ結城家が経営してるわけ。その娘に手を出したらウチの組は終わるの。そんな身勝手な奴らは抜けて当然だし指詰めだって軽い方だろ?俺が判決を下すなら死刑なわけよ。それを脱退だけで済ましてるんだから自分は幸運だって思えよ。これから問題行動を起こしたらお前らの命はもうないから、覚えておけよ?」

「ひ、ヒイィッ」