桜が舞い、君に出逢う。

美緒ちゃんはあたしの為に、

慎重に言葉を選ぶ。

「あれから、もう何も無いの?」

「うんっ!あ、そういえばね、助けてくれた人E組の人だったんだよ!」

雲龍大和君のことを思い出して

美緒ちゃんに伝える。

「E組?誰それ?」

あ、そういえば美緒ちゃんE組だった。

「えっとね、雲龍 大和って人」

「え、嘘でしょ!?」

普段冷静であまり声を荒らげない

美緒ちゃんが、動揺を隠せないかのように

目を見開いている。

「みんな同じ反応するんだね、何で?」

あたしはよく分からないけれど、

心の中が黒くなって、嫌な気分になった。

「雲龍大和…雲龍組っていうヤクザがあってね、ヤのつく人にはかなり有名らしいよ。」