翌日、花恋に言われた通り

私は行動に移すことにした。

「那由多」

「あれ、希空?どうしたの」

昼休みに、那由多の教室に行ったり

「那由多、一緒に帰れる?」

「うん、いいよ!」

一緒に帰ったり。

希空はもともと距離感がおかしくて、

廊下で普通に抱きついてくるから

周りの友達からは付き合ってるの?

と言われたこともあった。

内心少し嬉しかったけど、

否定する那由多を見て少し心が傷んだ。