嫌いだった音瀬 彼方。

かなり、面倒を見てあげたいかも。

余計なお世話なのは知ってる。

だが、面倒を見たくなってしまうのが私の性

人は第一印象だけではわからないものね。

1、2時間目が終わり、程通りなく今日の

学校生活も幕を閉じた。

家に帰り部屋で勉強をしていると、

コンコン。と扉を叩かれる。

この叩き方は、きっと父かな。

「花恋、今いいか。」

「はい、良いですよ。」

椅子から降り、90度お辞儀をすれば

父は満足そうに頷いた。