でも、なんて言うんだろう。

あぁいう子を見ていると、

応援したい。終わった後に慰めてあげたい。

そんな欲望が湧いてくる。

「ねぇめい、音瀬くんって運動音痴なのね」

「え、そうなの?ーって、花恋!?」

めいは驚いたように私の顔を見て驚く。

「危ない!」

周りの子の声で、自分が危ない状況

なんだと気づく。

きっとボールでも飛んできているのだろう。

チラッと横目で前を見て、

ボールの位置に手を構える。

バシュッ

気持ちいいくらいスポッと私の手にハマり、

ボールは私の顔面に直撃することなく

回避出来た。

キャッチしたボールを返そうと

周りを見渡すと、目の前に音瀬くんがいた。