お母さん勘鋭いから、隠そうとしてもきっとバレちゃうし。

「まぁまぁお母さん、恋々愛は病み上がりなんだからそのぐらいに……ほら、ここ病院だし」

お父さん……。

お父さんの優しさが心に染みる。

……元はと言えば全部私が蒔いた種だから、怒られるのは当然なんだけど。

お母さんたちが心配してるのも凄くわかるし。

「まぁ、もう言いたいことは全部言えたし、今回のことは恋々愛のせいじゃないから、これ以上は言わないけど──────────」

……?

呆れたように溜息をつきながら、そっと私の目線までかがむお母さん。

「どうして男の子ばかりの寮に住むことにしたの?」

そう尋ねる瞳はいつにも増して真剣な眼差しで。