♡恋々愛side♡

ーゴンッ!!!

湧き出てくるのは、悲しみと怒りが入り交じった自分でもよく分からない感情で。

「痛ってぇ……」

私は無我夢中だった。

私に頭突きされた頭を痛そうに抑える依織くん。

私といえば、頭の痛みよりも胸の痛みの方が強くて、それどころじゃなくて。

「依織くんの──────────」

私の声に、頭を抑えながら鋭く私を見下ろす依織くん。

そんな彼を負けじと私も睨みあげた。

「依織くんの……バカ!」