7か月半前の優羅くんの言葉が一瞬にして脳裏に蘇る。

同じ言葉なのに、全然違う……。

全然胸が高鳴らない……。

「ね? 恋々愛」

そう言いながら、私の手を大きくて優しい手が包み込む。

“うん”

昔の私なら、そう即答していた。

断ったらどうなるかなんて分かってるから……。

……でも、それじゃダメなんだ。

こんなことをダラダラ続けてちゃダメなんだよ。

「それは……できない……」

「っ!!」

向き合わなきゃ。

ここで逃げちゃいけない……。