「なぁ、恋々愛……一緒に帰ろう」

「へっ……?」

一緒に……帰る?

優しい彼の声。

「誰にも邪魔されないところで、二人きりで暮らそう」

何……言ってるの?

依織くんの言ってることが理解できないよ。

そっと体を離して私を向き直る依織くん。

その真っ直ぐな瞳に、私はまた目を奪われる。

昔、告白してくれた時のような真っ直ぐな瞳に……。

「一緒に暮らそう」

ードクンッ。

これ……この言葉……。

『一緒に暮らそう』