両手を上げて誰よりも大喜びする凛音。

涼も風磨も奈雄輝も優しく笑っていて……。

とりあえず一安心だな。

「……あ、あの……梅乃くん?」



涼たちに向けていた視線を、なぜか小声で話す恋々愛に戻す。

なんだ?

「私……なんで制服じゃない、のかな?」

恐る恐る俺の答えを待つ恋々愛。

あぁ、そのこと。

「雨で濡れてたから着替えさせた」

「え……? き、着替えさせた!?」

恋々愛は俺の答えを聞いた途端目をまん丸にした。

かと思えば、だんだん顔を赤くし始めて……思った通りの反応。