私は心配させまいと微笑むけど、風磨くんはなおも眉根を寄せていて。

ームギュ。

「ひゃっ!?」

「そんなに鼻も耳もほっぺも赤くして……絶対寒いでしょ!」

突然顔に添えられた手にくるりと反対側を向かされ、気づけば目の前には凛音くんの不安げな表情……。

……ってゆうか手!!!

凛音くんの両手で優しく包まれた顔が、恥ずかしくてぶわっと火照り出してしまう。

「恋々愛ちゃんあったかーい!」

「だ、誰のせいだとっ……」

「僕のせい?」

っ……!

可愛らしく小首を傾げる凛音くん。

それはもう可愛さが爆発していて……。