♡恋々愛side♡
依織くんが現れてから早くも半月が経とうとしていた。
季節はもう冬目前の11月中旬。
『ビッグツリーの点灯式に向けて、着々と準備が進んでいる駅前広場から中継です──────────』
テレビで流れるのは最寄り駅の映像。
今日はその駅に設置されたビッグツリーの点灯式だ。
「恋々愛、準備できたか?」
「わわっ!」
ソファに座ってボーッとテレビを眺めていた私の顔を後ろから覗き込む楓くん。
突然目の前に現れた整った顔に、私はビクリと肩を揺らした。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…