「あ、でもイルカのショーは!?」

そうかと思うと、途端に恋々愛の顔は落胆した表情へと変わって。

「ふっ……ははははっ」

そんなくるくる表情が変わる恋々愛に、俺は思わず吹き出してしまった。

可愛いすぎ。

イルカショーの心配って……。

「な、なんで笑うの! 夜だし見えないからショーはあるのかなって思っただけで……」

俺に笑われて恥ずかしくなったのか、少し顔を赤らめながら必死に訴えてくる恋々愛。

まぁ、水族館といえばイルカショーだもんな。

さっきの落胆した表情からするに、よっぽど見たいんだろう。

「夜でもショーはあるから安心しろ。ライトで照らされて昼間よりキレイだぞ」

「ほんと?」