♡恋々愛side♡

「恋々愛」

なんで……。

なんでここに……。

私たちの目の前に佇んでいるその人は、私を見つけるなり微笑みながら“あの”優しい声で私の名前を呼んだ。

サラサラのキレイな金髪、少年のような笑顔、笑った時に見える八重歯……。

全てがあの時のままで、何も変わっていない。

「恋々愛ちゃん、知り合い?」

凛音くんは何も反応しない私にコソッと耳打ちした。

知り合い……。

そんな薄っぺらいものじゃない。