「凛汰くん! それに、みんなも」

声の主は相変わらず爽やかなで元気な凛汰くん。

そして、凛汰くんの周りには風磨くんの兄弟がずらーっと勢揃い。

「「恋々愛ちゃーんっ!」」

ーむぎゅうーーー。

私を見つけた途端ダッシュでかけてきて、そのままの勢いでガバッと抱きついてきた琴織ちゃんと瑛琳ちゃん。

うぅ……2人とも強すぎる……。

「はいはい。恋々愛ちゃんに抱きつきたい気持ちはよーくわかるけど、お前ら強すぎだから」

あ……。

聞き慣れた声とともに、私に抱きついていた二人は優しく引き剥がされ、私の体はあっという間に解放された。

風磨くん、みんなと回ってたんだ。

「もう! 風磨のばかー! 琴織、恋々愛ちゃんに会えて嬉しかったのにー!」