恋々愛ちゃんの言葉がどれだけあの時の俺を救ったことか。

あの優しさに、かっこよさに、どれだけ惹かれたことか……。

だから今度は、俺が恋々愛ちゃんを守りたい──────────

「へくしゅん!」



小さなくしゃみにそっと隣に目を向けると、鼻をひくひくさせている恋々愛ちゃん。

そう言えば、ここの空調全然効いてないような……。

俺は咄嗟に羽織っていたブレザーを脱いで、恋々愛ちゃんの膝にかけた。

女の子って制服スカートだからどーやっても寒いんだよな……。

「そんな、いいよ! 風磨くんが寒くなっちゃう」

膝にかけられたブレザーにハッとした恋々愛ちゃんは、ブレザーを握りながらオドオド。