うまく誤魔化してるつもりで、私、何も隠せてなかった。

私の心の中は、動揺とやるせなさでいっぱいいっぱい。

「恋々愛」

そんな苦しさも、梅乃くんの声は優しく包み込むようで……。

名前を呼ばれるだけで、どこか安心するような不思議な声。

「それを分かったうえで、絶対恋々愛の嫌がることはしないって約束するから」

優しくて真っ直ぐな瞳と視線が絡んで目が離せなくなる。

男の子と暮らすなんて、ありえない。

……そう思うのに、梅乃くんの言葉になぜか大丈夫って思える。

昨日会ったばかりなのに、不思議と信頼できる……。

「一緒に暮らそう」

梅乃くん……。