♡恋々愛side♡

夏が過ぎ、気づけばもう10月。

卒業式まであと5ヶ月を切った頃。

ードンッ。

「じゃあコレ化学室に運んどいてねー」

「えっ……」

ードンッ。

有無を言わさず手に持たされたのは、2つの大きなダンボール。

お、重っ……。

「生徒会は生徒のために尽くさなきゃねー? じゃあよろしくー♪」

そう言って階段の方へと去っていく城本さん。

シンと静まり返った廊下には私一人だけがポツンと佇んでいた。