お見舞いの帰りに風磨の兄弟が特別寮(ここ)に来るのも習慣化されつつある。

これも風磨の瑛琳たちへの気遣いだ。

「恋々愛さん、今度俺とデートしませんか?」

「へ!? で、デート!?」

そして、相変わらず恋々愛へのアタックが止まらない凛汰。

瑛琳と遊ぶ恋々愛を眺めていたのに、わざわざ俺と恋々愛の間に割っ入ってきて。

……諦める気配、全くないな。

「そんなのダメに決まってるだろ、バカ凛汰!」

「決まってるだろー!」

凛音と一緒に小さな拳を突き上げながら抗議する瑛琳。

この光景も毎度お決まりになってきた気がする。

「なんでいっつもダメなんですか!」