『俺、卒業したらばあちゃんの畑継ぐ』

そう風磨が決心したのは、凛汰たちに打ち明けてからさらに数日後。

近所の農家の人に色々と教わりながら農業を続けていくのだそう。

風磨は寮に入るまでばあちゃんの手伝いをしてたから、基本的なことはしっかり体に染み付いてるし、きっと大丈夫だろう。

しかも、近所の農家の人が色々と知恵を授けてくれて、卒業までの半年間は別の農家の人に畑を貸すことにしたらしい。

そのおかげで今週から風磨のバイトも半分に減り、ヘトヘトだった身体も少しずつ回復してきたようだ。

「隼斗、奏斗。宿題は終わったのか? 帰ったらすぐ寝るんだから今のうちにやるんだぞ」

「わかってるー! やあ!」

「あとでやるー! とう!」

「おいお前ら、分かってるなら今やれよ」

そして、凛汰たちに打ち明けてから数週間後の現在。