梅乃くんの優しい声……。

名前を呼ばれるだけで、こんなにも気持ちが落ち着くのはなんでだろう?

こんなに心地いいのは、どうして……?

揺らいでいた梅乃くんの瞳は、いつの間にかいつもの真っ直ぐな視線に変わっていた。





「一緒に暮らそう」





梅乃くんは本当に不思議な人だ──────────