♡恋々愛side♡

「えっ、ほんとですか!?」

風磨くんの兄弟が夏休みが終わるからと風磨くんの実家に帰った次の日の早朝。

生徒会のみんなはまだ寝ていて、早起きした私とバイトに向かう前の風磨くんだけがいるリビング。

風磨くんのスマホのバイブが鳴り、風磨くんは電話に出るなり険しい表情を浮かべた。

病院からの電話らしいけど……おばあちゃんに何かあったのかな?

「はい……はい……」

深刻そうな雰囲気。

もしかして大変な事態になってるんじゃ……。

何度か返事を返して力なくスマホを耳から離した風磨くん。