ーシャーッ。

リビングにかすかに届くシャワーの音。

なんか不思議だな……。

自分から男の子を家に呼ぶなんて。

……家ってゆうか特別寮だけど。

私はソファの上でクッションを抱きかかえながら冷えた体を縮こまらせる。

みんなまだかな……?

風磨くんはバイトだろうけど、他のみんなも帰ってくるのがいつもより遅い。

何かあったのかな?

ーガチャ。

「シャワーありがとうございました」

あ、凛汰くんの声……。

ドアの開く音と凛汰くんのお礼の言葉に、私はソファに座ったまま振り返る。

「いえいえ……って──────────」