今日たまたま早帰りしてるなんてことないよね?

もしくは、もう見過ごしてたりして……。

「ねぇね!」

「へっ?」

すぐ近くから降ってきた声。

……っ!!

咄嗟に顔をあげれば、目の前には知らない男の子たちが数人。

「キミさ、羅桜高校の子でしょ?」

だ、誰……!?

ニヤッと笑う男の子たちに冷や汗がツーッと背中を流れる。

部活強豪校なだけに、体がガッシリしていて数人いるだけでかなりの威圧感だ。

「誰待ち?」

「俺らが呼んできてあげよっか?」

「あ……えっと……」