♡恋々愛side♡

夏休みも終わり、再開した学校。

まだ気だるさが残る初日に、私の登校を出待ちしてくれてる人たち……。

「ちょっといい?」

昇降口で上履きに履き替えてるところを、まさかの壁ドン。

……よくはないけど、行かないという選択肢は無さそう。

私は城本さんたちに連れられて、人通りの少ない階段下へ。

「単刀直入に聞くけど、あんた特別寮から出ていく気ないわけ?」

私より背が高い城本さんは、高圧的にそう言いながら私を見下ろす。

ホントに単刀直入だ……。