恋々愛は花が咲いたようにパァッと満面の笑みを浮かべた。

ードクンッ。

「っ……ん」

俺はそう短く返事をすることしかできなくて。

なんでそんなに……。

そっと恋々愛から顔を逸らして、俺はゆっくりと心を落ち着かせる。

喜んでくれてホントに嬉しい。

……嬉しいけど、想像を遥かに上回った笑顔に、心臓が痛いぐらいに大きく脈打って平常を装えない。

……恋々愛って、たまに小悪魔になるんだよな……。

「恋々愛、ここ座って。一緒に食べよう」

「え、あ、うん……」

きっと狙って言ったわけじゃない恋々愛は、風磨や凛音たちのコメントに首を傾げて困惑している様子。