「あとは肉とー……アイスも買っとくか!」

生徒会の会計でもある風磨は、やりくりが上手い。

そのおかげで、俺たちは一切困ること無く、好きなものを買うことが出来る。

特別寮で俺たちが何不自由なく過ごせてるのは、風磨の力があってこそ。

「凛音はこれで……あ、そういえば涼、なんか買ってきてって言ってたな……」

アイスのショーケースを前に、ポンポンみんなの好きなアイスをカゴに入れていく風磨。

そんな風磨からふらーっと離れて俺は俺でアイスを物色。

一つ一つに目を配りながら目当てのものを探していると……。

…………あ。

「なぁ優羅。恋々愛ちゃんってアイス何味がいいと思うー?」

「これ」

カートを押しながら俺のところまで近づいてきた風磨に俺はカップアイスを差し出した。