しまった……“そこまで”なんて余計な一言つけてしまった。

しょんぼりする凛音くんに対して、いたずらっ子の笑みを浮かべる楓くん。

い、意地悪だ……!!

「ごめんなさい……」

「恋々愛らしい」

一通りのやり取りを見守っていた優羅くんは、ボソッとそう呟いた。

優羅くん、全然フォローになってないよ……。

「つーか、全教科教わってるわけじゃないからな。苦手な英語だけ。勘違いすんなよ」

「数学で言ったら、涼が学年1位」

「嘘!?」

楓くんが学年でトップなの!?

目を見開いて楓くんを見つめると、目を細めて眉をピクピクさせていて。