……少し、休憩しようかな。

甘いものでも食べて切り替えよう。

私は教科書をそっと閉じて席を立つと、のそのそとリビングの方へ向かった。

ーガチャ。

「だから、そこはそうじゃないのー!」

???

部屋から出ると突然聞こえてきたのは凛音くんの怒る声。

「凛音の教え方は分かりずれーんだよ!」

「りょーくんが単細胞なだけでしょ!」

「……うるさい」

楓くんと優羅くんもいる?

みんなの声につられて、リビングをそっと開けてみると、ダイニングテーブルで勉強している様子の4人。

あ、梓川くんもいる。

風磨くんは2階かな?