♡恋々愛side♡

そして迎えた夏祭り当日。

私は学校のグラウンドでせかせかと働いていた。

グラウンドには特設ステージと屋台20軒が並び、もう大方の準備は整っている。

あとは屋台の細かい調整ぐらいかな。

「恋々愛」

ーピトッ。

「ひゃ!?」

聞き覚えのある声が聞こえたかと思うと、それと同時に頬に触れた冷たい何か。

何!?

私はビクッと肩を揺らしながら、私を呼んだ当の本人を見上げた。