私は梓川くんの瞳を見つめ返しながら、今度はハッキリと伝えた。

「目標を持って、それを目指して頑張る人ってすごく輝いてて……カッコイイと思う」

さっき、“兄貴を超えたい”って言った時の梓川くんの瞳は力強くて。

まっすぐなその姿勢が輝いて見えた。

カッコ悪くなんてない。

本当にそう思うから……。

「桜川……」

……あ。

ってゆうか、私、また……。

「ご、ごめん! すっごく上から目線だったよね!」

“カッコ悪くないよ”なんて何様って感じだし……。

私はハッと我に返ってペコペコと梓川くんに頭を下げる。

「いいや──────────」