ま、まぁ……それは確かに、一理あるかも。

「ねぇ、どうしたら父さんを説得できるかな? なおくん」

「さぁ」

これまた冷たい梓川くんの切り返し。

「どうしたら、父さんに認めさせることができるかな?」

「さぁ」

「どうしたら、なおくんは進路教えてくれるの?」

!!!

可愛く首を傾げて梓川くんを見上げる凛音くんに、一瞬にしてみんながピリついたのが分かった。

「…………」

もちろん、梓川くんは何も答えなくて。

「なんでお前はそうも地雷しか踏んでいかないんだよ」

「うぅ……流れで答えてくれるかと……」

またもや楓くんに怒られてションボリ顔の凛音くんを横目に、黙り込んだまま、そうめんを悠々とすする梓川くん。