それに大手ファッション誌の“顔”を任せられてるわけだし。

「風磨のところは? ばあちゃん来るの?」

「うちは……忙しいから来ない」

楓くんの質問に、珍しく歯切れが悪い風磨くん。

それになんか風磨くん、苦笑いに見えるような……?

「恋々愛ちゃんは? 親御さん来る?」

だけどその違和感は一瞬で、すぐにいつもの優しい笑顔に変わった風磨くんは、私にそう問いかけた。

気のせい……だったのかな?

「私は、両親が遠方だから二者面談ってことに」

「そっかそっか。じゃあゆーくんは? ゆーくんパパが来るの?」

凛音くんの問いかけに突っ伏した赤髪がちょこんと動いた。

ゆーくんパパ……。