……やばっ。

「ご、ごめん!!」

慌ててバッと体勢を立て直す恋々愛。

マズい……不可抗力とはいえ、男嫌いの恋々愛の体に触れてしまった。

そう思ったと同時に、凛音がガバッと抱きついた時の恋々愛の青ざめた顔が脳裏に一瞬でフラッシュバックする。

これじゃあ、テンション下がってるのにさらに追い討ちに──────────

……って、ん?

恋々愛の表情を伺えば、恋々愛の顔は青ざめるどころか真っ赤に紅潮していて……。

恋々愛……?

「つ、次から! 気をつけるね!!」

真っ赤になった顔を隠すようにしながら、足早に歩き出した恋々愛。

……しかし──────────

ーゴンッ。