それに従って私は慌てて口を噤む。

凛音が起きるって……凛音くんは一体どこに?

キョロキョロと辺りを見渡すと、角のソファでスヤスヤ眠る凛音くんを見つけた。

……ってゆうか、私──────────

作業部屋に入っちゃってる!?

邪魔しないようにと思ってたのに……。

「お、お邪魔してすみませんでした! ……そ、それでは、私は失礼して──────」

今度は小さな声で言いながら、急いで部屋出ようとした私。

「待って」

……しかし、寿々森さんは作業部屋の入口に立ってそれを(はば)んだ。

そこに立たれちゃ出られないんですけど!

それに、みんなも寝ちゃってるこの状況で寿々森さんと二人きりなんて無理だよ!

怖すぎる……!!