「はい、楽しみにしてます!」

* * *

……そして、昨日と同じく凛音くんと特別寮までの帰路を辿る。

今日は凛音くんのおかげでスムーズに撮影が進み、カメラマンさんに代わっての撮影でも、かなり自然体で撮ることが出来た。

全部、凛音くんのおかげなんだよね。

私は隣を歩く凛音くんの高い顔を見上げた。

「凛音くん、ありがとう」

「えっ? ……あぁ、僕は服選んだだけで、着こなしたのも恋々愛ちゃんだし、いい写真が撮れたのも恋々愛ちゃんの素質でしょ?」

そう言っていつものニコニコ笑顔を浮かべる凛音くん。

なんて謙虚な……。

あれは誰がどう見たって、凛音くんの頑張りのおかげだよ。

凛音くんがいなかったら、撮影が止まってたまんまだったと思うし。