大きい目をさらに大きくして、驚きを隠せない様子の凛音くん。

私だって理解できなくて頭がこんがらがってるよ……。

「凛音、恋々愛ちゃんと知り合い? ……あぁ、同じ学校ね! よく見たら制服同じだし」

そう呑気に納得する藤原さんを他所(よそ)に、凛音くんは真剣な表情で私たちのいるデスクに近づいてきた。

「藤原さん、どういうこと? ……煌音が一緒ってことはもしかして──────────」

「ショーには彼女に出てもらう」

「嘘!? ホントに!?」

私が凛音くんがここに居る理由を考えて悶々としているのをいいことに、寿々森さんはスパッと言い切った。

いやいや、まだ決まってないから!!!

私はショーになんて……いやいや、今はそんな事より!!

「凛音くんはどうしてここに……?」