私はそれを振り払うように頭をブンブン振った。

絶対無理!!!

人前に出るの緊張するし、何よりモデル体型でもない低身長の私じゃ向いてない!!

すぐさま断ろうと、私は藤原さんを向き直る。

……しかし、その時──────────

「ふぁああ……明日からGWだって言うのに、仕事だなんて」

突然聞こえてきた、眠そうな声。

……え?

待って……この声!!

聞き覚えのある声に私はゆっくりと振り向いた。

オフィスの入口から眠そうにあくびをしながら入ってきたふわふわの金髪男子。

「り、凛音くん!?」

「ん……えっ!? 恋々愛ちゃん!?」

オフィスに入ってきたのは、紛れもなく私の知っている凛音くんだった──────────