そう思った。

「今度の18歳の誕生日に、婚約の式典を執り行うからな」

誕生日までに、この想いに蓋を……。

これが、長い長い片想いを終える“キッカケ”──────────

……そう、思ってた。

「何度言われても変わらん!」

でもやっぱり……。

『こんなに一途に想い続けてくれる人がいて、その子は幸せだと思う』



“諦めたくない”



「待ってください」

この気持ちに蓋なんて出来ないんだ──────────