今の声……恋々愛、だよな?

父さんもゆっくりと足を止め、間もなく、恋々愛は俯いていた顔をそっと上げた。

っ──────────!!

……その瞳が、あまりにも真っ直ぐで。

恋々愛……。

俺は思わず息を呑んだ。

「みんな、優羅くんが好きなんです。お金とかじゃなくて、優羅くんの性格とか雰囲気とか、優羅くん自身の魅力に惹かれたんだと思います!」

父さんの方を振り返り、そうハッキリと言い放つ小さな背中。

そんな姿にギューッと苦しいぐらいに胸が締めつけられて……。

「優羅くんを助けあげたいって、幸せになって欲しいって……みんな本当に優しい人たちなんです! 優羅くんのこと、大切な友達だって心の底から思っています」

あぁ……なんで恋々愛は、こんなに……。