しかも男の子とずっと一緒にいたせいか、常に血の気が引いてる感じで、具合も悪い。

……少なからず、女の子の視線を気にして気が気じゃなかったのも一因だと思うけど。

だからご飯だけはゆっくり食べたい。

昼休みになったら、林山くんたちに捕まる前に教室から出ようと決めていた。

ちゃんと抜け出せてよかった……。

「……って、あれ?」

安堵のため息をつきながら、ふと周囲を確認すると、静まり返った廊下には私一人。

ここ、どこだろう……?

ボーッと回想してたらよく分からないところに来てしまった。

そういえば、離れることに必死で、どこでご飯食べるか考えてなかったな……。

しかも、ボーッと歩いていたうえに方向音痴な私は、教室に帰る道すら覚えてない。

ここは……。