「余計なお世話なんかじゃないよ! おかげで助けてもらえて……ホントにありがとう」

だって、もし梅乃くんの言葉がなかったら、誰も助けに来なくて授業が終わるまであのままだったかもしれないし……。

余計なお世話なんてとんでもない。

私の言葉にゆっくりと視線を私へ戻す梅乃くん。

その柔らかい瞳は、心做しか安堵したように感じる。

よかった……。

梅乃くんのホッとした顔につられて私もホッと胸をなでおろした。

「恋々愛、なんでニヤニヤしてるの」

「へ? ……ニヤニヤ!?」

テーブルに頬杖をつきながらポーカーフェイスでキョトンと首を傾げる梅乃くん。

え、私ニヤニヤしてる!?

私は咄嗟に顔を両手で覆った。