“もう少し一緒に過ごしたい”、なんて。

直球すぎるよね……。

好きって気持ちダダ漏れだし。

何か口実があれば……。

私はチラッとリビングを見渡す。

…………あ!

これだ!!

* * *

ー数十分後。

ー♪~♪♪~。

ーカチカチカチカチッ。

優羅くんと私、二人だけのリビングに響くテレビゲームの音声と、コントローラーを懸命に操作する音。

ごはんの後片付けのあと、私の提案で始めたのは、みんなで何度も遊んだことがある大人気のレースゲーム。

もちろん私も遊んだことあるから操作方法もわかるし、なにより、何でもそつなくこなす優羅くんはこのゲームも例外なく得意なんだよね。