ーカチャン。

そして隣では、最後の食器をちょうど拭き終えた様子の優羅くん。

これで後片付けは終わり、っと。

さて……このあとは……。

私は優羅くんに向けていた視線をリビングの掛時計へと移す。

みんなが帰ってくるまで、残り1時間……。

優羅くんと一緒に料理して、二人でご飯を食べて。

もちろん大満足ではあるんだけど……。

私はコソッと隣の優羅くんを盗み見る。

ーパチッ。

あ……。

「ん?」

盗み見たつもりが、ガッツリ目が合ってしまい、不思議そうに首を傾げる優羅くん。

「えっと……」