それはあまりにも至近距離で。

バッチリ合った視線が逸らせない。

「ふっ」

!?!?

ドキドキして息も止まりそうな私とは正反対に、ふわっと顔を緩める優羅くん。

な、なんで……っ。

「恋々愛、顔真っ赤」

「なっ!!」

ーバッ!

私は慌てて優羅くんから顔を逸らした。

ドキドキの方に気がいってて気づかなかった……!!

優羅くんに言われてさらに顔の温度が上がっていくのがわかる。

「だ、だって優羅くんが……っ」

好きな人に手を握られて、間近であんな笑顔見せられて……。