♡恋々愛side♡

ートントントントン……。

ージュー……。

包丁がまな板にあたる心地いいリズムとお肉がやけるいい音が響くキッチン。

「「…………」」

お昼ごはんのチャーハンを作り始めてから早10分。

二人の間に流れるのは料理の音だけ。

……いや、一応会話はあるけど、優羅くんからの指示に私が“はい”と返事するだけのやり取りで……。

会話という会話は全く。

私はフライパンの中のお肉を炒めながら、小気味よい包丁さばきでねぎを切る優羅くんをそーっと盗み見た。