「じゃあ……ほとんど特別寮(ここ)にいるってことだ」

うっ……。

風磨くんの再確認するような問いかけに、私はコクリと頷いた。

仮卒といえど、みんなはまだまだ忙しい。

そんなみんなを前に、私だけ……。

「恋々愛、なんでそんな顔してるの?」

これまたキョトンとしながら首を傾げてそう尋ねてきたのは優羅くん。

「だ、だって……」

すっごくいたたまれないよ……。

「ってことは……明日はラッキーデーなんじゃない?」

「ラッキー? ……あぁ、そういうこと」

……ん?

何かを思いついたようにパァッと笑顔になる凛音くんと、その言葉に納得したような楓くん。