最初は、俺のことが怖いから、恋々愛はみんなに口止めしてるんだと思ってた。

……だけど──────────


“依織くんの人生に傷をつけたくない”


そう言う恋々愛の姿が容易に想像出来る。

そうだよな……恋々愛はそういうやつなんだもんな……。

被害者は自分なのに、俺なんて罰を受けて当然なのに。

恋々愛はいつだって、自分のことより人のことを第一に考えるんだ。

……なのに俺は、また同じことを繰り返して、そんな恋々愛をより深く傷つけた。

ほんと……最低だ──────────

……それから2時間、先生と話し合った末、“休学”という結論に至った。

休学したとしても、出席日数も学力も、卒業には大きく影響しないそうで。