梅乃からその連絡が来たのは数日前のこと。

もちろん俺はすぐに “お願いします”、そう送った。

あの夜、梅乃に言った言葉に嘘はないから──────────

それからすぐに俺は行動を開始した。

梅乃からの提案には、クリニックに通うことだけじゃなくて、交通費を考えて双葉町に住むのはどうかという提案もあって。

専門のクリニック紹介して、住む家まで準備するとか、ほんと何者なんだって感じだけど……。

……まぁ、それは置いといて、双葉町に引っ越すとなると、まず俺がすべきことは両親の許可をとること。

……と言っても、両親は離婚していて父親はいないし、母親は男の家をほっつき歩いていて連絡も取れないから、許可を下す保護者は俺にはいない。

となれば、次は高校をどうするか……。

俺はその翌日、すぐに担任の先生に相談した。

1年の時から3年間ずっと担任だった先生で、真っ直ぐで素直で涙脆くて生徒にも大人気で……少し恋々愛に似てるような人だ。